天鬼秘剣

4198916411 天鬼秘剣
笹沢 左保
徳間書店 2002-01

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小此木典繕の八相の構えは、寸分も揺らぐことはなかった。動く以前に通過した大刀が、喉を貫いていたためである。「防ぎ切れぬ枝なり」と師の伊藤一刀斎を驚嘆せしめた、天鬼の必殺剣『片手突き』だった。雲を突くような巨漢にして、容貌魁偉。行く先々で鬼と呼ばれる孤高の剣士・海渡天鬼。十七歳より以前の記憶を失い、浜辺での殺戮の幻視に悩む天鬼は、自らの出自を求めて放浪するが…。異色剣豪小説。


時代:1611年(慶長十六年)〜1612年(慶長十七年)
著者:笹沢佐保
出版:徳間文庫
発行:2002年1月

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 ■ 上総介の評価 ★★★☆☆

 伊藤一刀斎に学び、一刀流髄一の兵法者となった海渡天鬼。少年期の記憶を失った彼が武者修行のために諸国を旅するうちに、おのれの過去を探り当てるという異色剣豪小説です。

 ■ 主人公
*海渡天鬼(かいとてんき)

 ■ 登場する武将
伊藤一刀斎(いとういっとうさい) *小此木典繕(おこのぎてんぜん)
*室井武太夫(むろいぶだゆう) *青柳源次郎(あおやぎげんじろう)
*赤松小四郎(あかまつこしろう) *望月八郎左衛門(もちづきはちろうざえもん)
*板倉半左衛門(いたくらはんざえもん) *秋月長十郎(あきつきちょうじゅうろう)
*早乙女伊織(さおとめいおり) 宮本武蔵(みやもとむさし)
*荒木肥前坊(あらきひぜんぼう) *津久井兵馬(つくいひょうま)

 ■ その他の登場する人物
*布く(ふく) *寒山(かんざん)
*織香(おりか) *露(つゆ)
*浮(うき) *柘植の白鷲(つげのしろわし)
*蘭(らん) *ロポ・フェルナンド

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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2007.5.1
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