武田氏館入り口

お城の紹介ではありませんが、甲斐・武田氏の発祥の地である「武田氏館」をご紹介します。

ひたちなか市武田にあるこの資料館は、鎌倉時代の地方豪族(武士)の館を参考にし、当時の単位で1間が7尺(約2.1m 、一部8尺)間隔で柱が建てられています。

主屋と納屋、厩が配置され、館の正面には門、板塀、堀があり、主屋の造りは主殿と玄関をつなぐ中門の張出しが特徴の主殿造りと呼ばれる建築様式になっています。

武田氏系図、鎧、武田遺跡群の発掘調査出土品などを展示しています。

【 場 所 】 茨城県ひたちなか市武田566-2
【開館時間】 9:00〜17:00(入館は16:30まで)
【休 館 日】 月曜日(祝休日のときはその翌日)、年末年始(12月28日〜1月4日)
【入 館 料】 無料
【交通案内】 JR常磐線勝田駅から茨城交通バスで水戸行武田本町下車 徒歩10分

武田氏館ホームページ
武田氏館地図

主屋

主屋の屋根は本来わら葺なんですが、防火のため、わら葺風銅板葺になっているそうです。
また、当時の主屋の内部は柱だけで間仕切りはなく、必要に応じて几帳(室内の間仕切りに立てた道具)や衝立などで仕切って部屋をこしらえていたそうです。主屋には主人と家族が住み、入り口の中門には宿直の武士がいました。

義清・清光の武者人形

主屋の中には武田氏系図や長秋記・尊卑分脈(パネル)、義清・清光の武者人形(上写真)、甲冑などの武器・武具類、武田地区の歴史資料(遺跡群の出土品)などがあります。

武田氏系図

平安時代末期(12世紀始め頃)、源義家の弟・義光が常陸国への進出を図り、長男・義業(よしなり)を久慈郡佐竹郷(常陸太田市)に、三男の義清を那賀郡武田郷に土着させました。義清は地名をとって武田を名字とし、武田氏の始祖となりました。ちなみに義業は佐竹氏の始祖となっています。
義清とその子清光は、武田郷周辺の豪族と争いましたが、ゆき過ぎた行為を朝廷に訴えられ、甲斐国に配流になります。甲斐国に土着した義清父子は甲斐武田氏発展の基礎を築きました。


*参考文献「武田氏館パンフレット」

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