一色稲荷

幸手城跡は現在の東武線幸手駅付近であるといわれる。
古河公方・足利晴氏、義氏に従った一色直朝が館をかまえた場所といわれる田宮庄(幸手庄)。写真はそこから巽の方向に祀られている陣屋稲荷(別名一色稲荷)で、一色氏の守り神として祀られた氏神といわれており、幸手駅から数百メートル先にある。
直朝は画家や歌人としてもすぐれたていた教養人であり、画業には国指定重要文化財となっている「伝貞巌和尚像」などがある。また歌人としては自撰和歌集「桂林集」や「桂林集注」がある。また随筆集「月庵酔醒記」がある。
のちに一色氏は北条氏の配下となったが、天正十八年(1590年)豊臣秀吉によって北条氏が滅ぼされると、直朝は下総国大淵寺に隠居し月庵と号した。そして子の義直が徳川家康に仕え、幸手庄のうち5160石余の領地を与えられた。
まわりは市街地化しており、昔をしのぶ土塁跡などは見つけることはできない。

【 場 所 】 埼玉県幸手市中1−15−31
【入 館 料】 無料
【交通案内】 東武線幸手駅から徒歩3分


幸手城址地図

一色稲荷入口

提灯が並んで飾られており、すぐ目に付く場所だ。

陣屋稲荷

今でも地元の信仰を集めており、見学した日も中には近所の人が何人か入っていった。


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2006.5.14撮影
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