復元御三階櫓

関東七名城に謳われた忍城は文明年間(1469〜86年)の初め頃に築城されたといわれる。城主は山内上杉氏配下の豪族・成田氏で、上杉氏や北条氏との戦いにも落城せず、天正十八(1590)年の秀吉の小田原攻めでも石田三成による水攻めに耐え、小田原開城後も支城の中で唯一落城しなかった名城である。

徳川家康が江戸に入部したのち、松平家忠が入り城を修復。文禄元(1592)年には家康の四男・松平忠吉が十万石で入城。その後は松平信綱が6年間城主となり、阿部忠秋が藩主となると以後184年間阿部氏の時代が続く。文政六(1823)年に松平忠堯が入城して松平氏が48年間続いたのちに廃藩置県を迎え廃城となり解体された。

昭和62年、本丸跡に御三階櫓が再建され、郷土博物館を併設し、往時の面影を再現した忍城址が整備されている。


【正式名称】 「行田市郷土博物館」
【 場 所 】 埼玉県行田市本丸17−23
【開館時間】 9:00〜16:30
【休 館 日】 月曜日(祝日・休日は開館)、祝・祭日の翌日(土・日曜は開館)、
         毎月第4金曜日、年末年始
【入 館 料】
  一般 高・大校生 小・中学生
個人  200円 100円 50円
団体
(20名以上)
160円 80円 40円
【交通案内】 JR高崎線行田駅から市内循環バス 忍城址下車
         秩父鉄道行田市駅から徒歩15分
         JR高崎線吹上駅から行田車庫行きバス 忍城下車
         JR高崎線熊谷駅から行田車庫行きバス 忍城下車


忍城址地図

忍城址公式HP

鐘楼(しょうろう)

鐘楼に提げられた鐘は、模倣物で、本物の鐘は郷土博物館に展示されている。
毎年大晦日には年越しの鐘が撞かれる。

東門

復元御三階櫓 の隣に位置する 門。なかなか風格がある。

本丸跡石碑

駐車場の隅にひっそりと立つ本丸跡を示す石碑。

よろいをきよう

春秋シーズンの休日午後に開催する「よろいをきよう」。子ども用と大人用があり、無料で着れる。

「かねつき堂」のゼリーフライ

「フライ」とは行田周辺の呼び名で、小麦粉を溶いたものにねぎや肉、卵などを入れて鉄板で焼いた食べ物。
足袋産業が隆盛の頃、女工さんたちが好んで食べたといわれるファーストフードの走りといわれるもの。
「ゼリーフライ」はオカラにジャガイモや野菜のみじん切りなどを混ぜたものを油で揚げ、ソースにくぐらせたもの。
忍城に行ったら一度は食べてみよう。

稲荷山古墳

行田市はさきたま古墳群でも有名。忍城に行ったら次に寄ってみよう。

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2005.5.5撮影
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