天守閣

 南北朝の頃の高知城は、豪族・大高坂山松王丸が居城し、北朝方と戦ったが落城して廃城となっていた。

 そののち、土佐岡豊を本拠として勢力を伸ばした長宗我部元親が四国全土を制覇するほどの勢いを示したが、天正十三年(1585)、豊臣秀吉の四国征伐に敗れて土佐一国を安堵された。
 元親は天正十四年(1586)の九州征伐に加わり、帰国後に大高坂山の地に新城を築いて岡豊城から居城を移した。しかし当時大高坂山は度々の洪水に逢ったため、居城三年にして浦戸城を築き居城を移した。

 現在の高知城は、慶長五年(1600)の関ヶ原の戦いでの戦功により、徳川家康から土佐一国を拝領した山内一豊によって、翌年(1601)に大高坂山に築城したのが始まりである。新城は慶長八年(1603)に城の大部分が完成し、一豊が入城した。城の完成は慶長十六年(1611)の二代藩主・山内忠義の時代となる。

 享保十二年(1727)の城下町の大火で追手門以外の城郭のほとんどを焼失したが、宝暦三年(1753)までに創建当時の姿のまま再建さた。

 その後は、自然災害や明治六年(1873)に発布された廃城令、第二次大戦による空襲を逃れ、「南海道随一の名城」と呼ばれる天守・御殿・追手門など15棟の建造物が現存し、国の重要文化財に指定されている。


【 場 所 】 高知県高知市丸ノ内1−2−1
【開館時間】 9:00〜17:00
【休 園 日】 12月26日から12月31日まで
【入 園 料】 
18歳以上 400円
18歳未満 無料

【交通案内】 JR四国 高知駅からバス又は電車で10分、徒歩25分


高知城地図

高知城公式ホームページ

山内一豊像

土佐藩の藩祖・山内一豊の像。追手門の外の県立図書館の入り口前にある。

板垣退助像

追手門から入り、石段の横にある板垣退助像。「板垣死すとも自由は死なず」の石碑もある。

追手門

高知城の正門。門の両側を石垣で積み上げ、門前が升形状にしてある。

石樋

雨の多い高知ならではの、集められた排水が石垣にあたり土台にしみ込んで、地盤が緩まないようにする工夫。

一豊夫人と馬の像

一豊の妻・千代の有名なエピソードにちなんだ像。

詰門

二の丸と本丸を結ぶ廊下で、侍の間・中老の間・家老の間があって本丸を警固する武士の詰所があった。

仲間由紀恵着用着物

2006年大河ドラマ「功名が辻」で千代役の仲間由紀恵が着用した着物。

かずとよくん と ちよちゃん

アンパンマンで有名なやなせかずおが作ったキャラクター「かずとよくん」と「ちよちゃん」です。




TOP

2007.11.12撮影
Copyright 2007 All rights reserved. Produced by Kazusanosuke

HOMEへ戻る 一覧へ戻る