(別名・金亀城)

国宝天守閣

関ヶ原の戦いで勝利した徳川家康は、徳川四天王の一人・井伊直政に近江・佐和山十八万石を与えた。彦根城築城は、家康の命により、石田三成の居城・佐和山城を一掃するため慶長8年(1603年)より着工した。
当初は湖畔の磯山を予定していたが、直継(のちの直継・上野安中藩主)の代になって現在の彦根山に決定し、二十年もの年月をかけて築城された。
天守は大津城から、天秤櫓は長浜城から移築して天守閣は二年足らずで完成したが、表御殿の造営、城郭改造など、城下町は寛永三年(1622年)に完成する。
その後、井伊氏は加増を重ね最終的に寛永十年(1633年)には譜代最高となる三十万石の大封を得るに至った。彦根三十五万石といわれるのは、ほかに幕府領五万石の預かりがあったためである。

国宝の天守閣ををはじめ、多くの櫓・門が現存していて国の重要文化財に指定されている。明治の廃城令で数多くの城が失われる中、解体されずに残ったのは、明治天皇が明治十一年に北陸巡幸を終え、彦根を通 られた際、保存するようにと大命を下されたためである。
一説には大隈重信の上奏により破却を免れたとされる。また一説には、住持攝専夫人で、天皇の従妹にあたるかね子が奉上したとも言われる。
彦根市市制50周年の昭和六十二年(1987年)には御殿が復元され、「彦根城博物館」として藩政時代の調度品・武具などが展示されている。


【 場 所 】 滋賀県彦根市金亀町1番1号
以下、彦根城博物館の内容
【開館時間】 8:30〜5:00(入館は4:30まで)
【休 館 日】 12月25日〜12月31日
【入 館 料】

一般 小・中学生
500円 250円


彦根城博物館ホームページはこちら

【交通案内】 JR琵琶湖線「彦根駅」下車徒歩 15分

彦根城地図

2007年は国宝・彦根築城400年祭が開催される。

彦根城天守閣

築城以来5回目の大改修が平成8年に完了しよみがえった。

彦根城博物館

復元された表御殿は彦根城博物館となっており、中には能舞台も作られている。

天秤櫓

長浜城の大手門を移築したといわれる。

太鼓門櫓

本丸表口をかためる櫓門。ここに太鼓を置いて城内に合図をしたのでこの名がついた。

欅御殿(楽々園)

大老井伊直弼が生まれた場所。

井伊直弼像

開国を英断した井伊大老の像。

佐和口多聞櫓

裏側からしか撮影できなかった。昭和三十五年に開国百年を記念して復元されたコンクリート造りの建物。

旧西郷屋敷長屋門

簡易裁判所の敷地内にある旧武家屋敷跡。このほか家老長野伊豆や脇家の屋敷跡がある。

夢京橋キャッスルロード

京橋から本町を抜ける本町通りを江戸時代の街並みに再現。

井伊直政像

彦根駅前にたたずむ、徳川四天王の一人・井伊直政像。


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2006.6.13撮影
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